当院はスポーツ外傷にも力を入れています。
野球、サッカー、バレー、柔道、剣道、弓道、テコンドー、テニス、卓球、ソフトボール、陸上競技などの選手が治療のため来院されます。
休養がどうしても必要ならば休養をすすめますが、可能な限り競技を行いながら治療との同時進行で治癒を目指します。
一般的な骨折の症状に限局性圧痛というものがあります。限局性圧痛とは、検者の手指で患者の痛めた箇所を押すと骨折部位に限局して圧迫痛を触知するもので、例えば転んで手を突いた後に手首のあたりが痛くなったら手首の骨を押してみてください。
その時に骨の上だけ強い痛みを感じたら骨折またはひびの可能性が高いといえます。また、例えば前腕に骨折を生じた場合、手部より肘の方へ長軸に圧力を加えると前腕の骨折部分に痛みを感じます。これを軸圧痛(じくあつつう)といい、打撲などとの鑑別診断の目安とします。
脱臼には、肩の脱臼、肘の脱臼、顎の脱臼、股関節の脱臼、膝の脱臼、指(手・足)の脱臼があります。どの脱臼でも問題になるのが、習慣性脱臼(いわゆるくせになる状態)です。脱臼の適切な処置は接骨院でできます。
捻挫は関節が可動域異常の運動を強要されることによって起こり、関節周囲の軟部組織、例えば関節を包む関節包や関節を補強する靭帯の損傷を伴う。
患部に熱感や腫脹、痛みなど炎症症状が発生する。骨折や靭帯断裂を伴う事があり、観察には注意が必要であり、放置すると運動障害や関節の軸変形に繋がる恐れもある。
いわゆる打ち身のことでどなたでも経験があると思います。一般的に打撲をすると皮下組織を傷つけ出血するため、皮下に青黒く出血斑が出現し腫れてきます。
軽度の打撲であれば、湿布を貼って包帯で圧迫固定を施行すれば1週間から2週間ぐらいで完治します。関節周囲の打撲や出血・腫脹の強い打撲では専門家による固定や施術を要します。特に関節周囲の打撲では、関節運動のたびに傷ついた組織が動き、同じ程度の関節周囲以外の打撲と比較して、通常よりも多くの内出血や腫れが起こります。
また、その出血した血液が線維化していく過程で、関節組織が部分的に癒着したり、しこり状の瘢痕組織が関節機能を司る組織の運動を妨害することにより、関節拘縮(関節の運動範囲が狭くなったり関節が動かなくなる)を生じます。
関節拘縮を起こすと半年や1年の治療期間を要し、場合によっては後遺症として関節拘縮が完全に治らないままの状態で固まってしまうこともあります。関節周囲の打撲や重度の打撲では必ず接骨院など専門家の診察を受けてください。
自家筋力の強力な筋収縮(ちぢむこと)により筋肉の部分断裂がおこる。発生要因として、筋肉の疲労、過去の損傷、ウォーミングアップの不足、筋力のアンバランスなどが考えられる。
筋収縮は可能である(動かすことができる)が、疼痛のため動かすことができないこともある。また損傷筋の圧痛、ストレッチ痛や抵抗痛が認められる。重症例では腫脹や硬結、断裂部の陥凹を触れる。