阿蘇グリーンストック構想は、農村と都市の新しい出会いの中で、私たちにとって本当に大切なもの=阿蘇の緑と水の生命資産(グリーンストック)を人類共通の財産として次の世代に残していこうというものです。
「グリーンストックの」「グリーン」は阿蘇に住む人々が農業・畜産業・林業という営みを通じて守り育ててきた緑・水などの自然のことであり、その恩恵を受けて生きる「生命」のことです。
「ストック」は「たくわえ」「資産」のことです。農村と都市の住民が手を結び、企業、行政と連携しながら、広大な自然環境と農林・畜産業を守っていく運動としては、日本ではこれが初めての試みともいえます。そうした意味では、これから21世紀に向かって、日本の農山村と都市の新しいありかたを創造していく思想の運動でもあります。
グリーンストック憲章
わたしたちは、自然と共生し、命ゆたかな人生の実現を願って、生命の基盤である緑と水の生命ストックを殖やし、次の世代に大切に引き継ぐ、グリーンストック運動を提唱します。
わたしたちは、次の三つの目標をかかげて、この運動を進めます。
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阿蘇の農業者と都市の生活者が互いに手をたずさえて、土と生命をいつくしむ農業を振興し、安全でおいしい食物の普及に努めます。 |
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阿蘇の自然環境を守るために、国民共有の土地(コモンランド)を確保し、これを広げていくナショナル・トラスト事業を興します。 |
3. |
環境にやさしい田園ホリデー事業を通じて、自然と共生する手づくりの余暇空間を創り出し、人と人とのふれあいの場を提供します。 |
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