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 3月1日 早春の候    2021年3月1日(月) 12:46
 いよいよ3月です。早いもので今年度も残り1ヶ月となりました。今朝の昇降口の気温は11℃。学校正面の県道沿いも、少しずつ草の緑が目立つようになってきました。確実に春が近づいているようです。
 本日は多くの高校で卒業式が開かれています。私が最後に担任した生徒も、今年高校卒業となりました。彼らからも卒業後の進路についていろいろと連絡が届きました。東京の大学に進学する人、料理の道に進む人、受験の結果待ちの人、自分の夢に向かって前進する人・・・。その中にギターの演奏で有名な生徒がいました。子どもの頃からその才能を評価され、高校卒業後は上京し、ギターで活躍する予定でした。しかし、感染症の影響で音楽業界もイベント等が縮小傾向。なかなか上京の決心がつかず悩んでいるということでした。飲食店や観光業など企業等への影響は話題になりますが、子ども達にも影響が出ていることに改めて気付かされました。

 本日3時間目は、1年生は数学でした。度数分布表の相対度数について学習していました。今からの時代ますます重要となる情報を処理する力の基礎となる内容です。教科書もいよいよ最後です。2年生は社会でした。「第一次世界大戦は日本にどのような影響をもたらしたのだろうか」ということで、課題解決学習を進めていました。船成金の出現などの話があっていました。電灯の代わりに100円札を燃やす当時の風刺画を見て、当時の100円は現在の30万円ほどということを知り驚いていました。3年生は国語で古典芸能の世界について学んでいました。本日は歌舞伎の様子を実際にテレビで見ていました。『勧進帳』の安宅の関の場面でした。

 3月2日 卒業記念品    2021年3月2日(火) 13:37
 2月に3年生が絵付け体験で作った焼き物が、本日学校に届きました。今年度一年間、なかなか行事等がなく、例年のように思い出を作ることができなかった3年生に、何か思い出に残ることをしてもらおうという保護者の方の発案で、絵付け体験を行いました。もしかしたら卒業まで間に合わないかもしれないということでしたが、窯に入れるタイミングが合ったため間に合ったということです。
 早速、誰の作品かわかるように名前を付け、昇降口に飾りました。給食前には3年生が集まってきました。「なかなかいいじゃん」「焼き上がったら上手に見える」・・・などの声が聞こえました。中には美術の先生の作品に「先生のヤバい。これほしい。」という声も。それぞれが自分の作品に満足した様子でした。中学校3年生のときにどのようなことを考えていたのか、どんなことがあったのか等を思い出す記念品として、大人になっても大切にしてほしいと思います。
 テーブルの真ん中には、波野中学校公式ゆるキャラ「波キャベ君」を中心に全員で寄せ書きした大皿が飾られています。学校に来られた際に、是非ご覧ください。

 3月3日 一人一台タブレット    2021年3月3日(水) 13:06
 本日はひな祭り、桃の節句です。節句とは節供ともいい、神様に季節のものをお供えしていたことが始まりです。江戸時代に幕府が奇数月の5つを公的な祝日と定め、以来、五節句(人日【じんじつ1月7日】、上巳【じょうし/じょうみ3月3日】、端午【たんご5月5日】、七夕【たなばた/しちせき7月7日】、重陽【ちょうよう9月9日】)と言われているということです。現在も5月5日はこどもの日で祝日として残っています。本日の給食は、桃の節句献立でちらし寿司でした。
 本日の英語の授業では、電子黒板とタブレットを使った授業が行われていました。自分が好きなこと・ものを英語でプレゼンするための資料作りを行っていました。また、英作文の指導では、先生が答えをタブレットに書き込むと同時に電子黒板に映し出し、答え合わせが行われました。いろいろな活用法があります。今後も活用法を広げていきたいと思います。同時に、3年生でもタブレットを用いての授業が行われていました。一人一台になり、使いたいときに使えるため非常に便利になりました。

 3月4日 サンショウウオ    2021年3月4日(木) 17:48
 昨日、地域の方が学校に、「珍しいから子ども達にも見せてほしい」とサンショウウオを持って来られました。一緒に『くさはらの里 阿蘇』という郷土読本も持って来られました。その中に「山椒魚を育てて」という話が掲載されていました。これは昭和27年に当時波野中学校3年生だった大塚怜さんが書かれたサンショウウオを育てた観察記録です。2月21日から8月23日までの半年間に及ぶ観察の結果を、絵を添えて事細かに記録してありました。体の大きさや様子の変化、食べ物・水温に注意が必要なことなど、読んでサンショウウオについていろいろなことを知ることができました。
 実際に昇降口に置いておくと、子ども達も珍しそうに集まってきました。「よく見るとかわいい」とか「サンショウウオが大きくなったらオオサンショウウオになるの?」・・・などの声が聞かれました。給食の前に小学生にも見せることができました。
 子ども達も見ることができましたので、また地域の方に返したいと思います。自然の中で少しでも増えてくれることを期待します。

 3月5日 啓蟄    2021年3月5日(金) 11:50
 本日は二十四節気の1つ啓蟄(けいちつ)です。啓蟄の「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に閉じこもる」という意味で、「啓蟄」で「冬籠りの虫が這い出る」という意味を表すということです。大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる季節を表すそうです。学校前の県道の土手にも、タンポポの花が咲いています。ようやく春の訪れです。

 本日3時間目は総合的な学習でした。1年生は、今年度一年間の人権教育のまとめとして、映画『もののけ姫』のダイジェスト版を用いた授業が行われていました。宮崎駿監督のこの映画には、ハンセン病患者と思われる人々がたたら場の人々と共生する様子が描かれています。また、他の場面でも人権教育の勉強ができる内容が多く描かれています。これを見た後で、一年間の振り返りを書いていました。
 2年生は、テーマ『「働く」と「学ぶ」』で学習した内容を、ニュース形式で発表する動画の撮影を行っていました。今年度は職場体験学習ができなかったため、働く人々へのインタビューという形で働くことについて学びました。そのインタビューの内容を各自が発表し、今日は班ごとにニュース形式にまとめるという作業を行いました。慣れない動画の撮影に苦労していたようですが、どのようなニュースができるのかとても楽しみです。
 3年生は卒業に向けての作業を行っているようでした。何の作業か見ようと思いましたが、教室に入りにくい雰囲気でした。

 3月8日 授業の様子より    2021年3月8日(月) 11:08
 3月も第2週。朝もすっかり暖かくなり、ダウンジャケットなしで登校指導ができるようになってきました。正門横の水仙もこの土日で花をつけ、綺麗に咲いています。いよいよ3年生にとっては、卒業前の最後の一週間です。
 2限目に3年生の数学の授業に行きました。イカイカ数という内容でした。6363とか7575のように千の位と百の位の2数を十と一の位にも使う数のことです。この元の数と2数を入れ替えてできる数の差について調べ、その理由を文字を用いて説明する授業でした。例えば6363の場合は、入れ替えてできる数は3636で、その差は2727です。7575の場合は、5757で差が1818です。子ども達もどのような特徴があるのかを、途中から文字を使って考えていました。自分から自然と文字を使うなど、数学を3年間学習してきた成果が感じられました。数学の基本的な考え方である共通点と相違点を調べるということの練習にもなる授業です。特徴を文字を用いて説明することができましたか。
 2年生は英語の授業でした。過去形、現在形、未来形、現在進行形、過去進行形の英作文が行われていました。「〜をした」「〜をしていた」など日本語の違いを理解することが難しいようでした。私自身も中学生のときは全くわからなかった記憶があります。きちんと整理して覚えることが大切です。

 3月10日 卒業式まで4日    2021年3月10日(水) 9:47
 いよいよ卒業式まで残り4日となりました。本来ならば本日が公立高校の入試2日目です。校内にもいろいろなところで3年生の卒業に向けての掲示・展示が見られるようになっています。以前紹介した卒業記念の作品である陶器もですが、昇降口には美術で作った篆刻が飾られています。色紙には印影とともにそれぞれの思いも書かれています。私自身も中学校の卒業のときに作った記憶があります。中学校生活の思い出として大切にしてください。3年生も卒業文集を作ったり、放課後学習会を行ったりと大忙しのようです。しかし、その忙しい生活も残りわずかです。残された日々を充実した一日にしてください。
 本日の一時間目は、1年生は数学でした。資料の活用のまとめとしての評価テストが行われていました。計算機を用いて一生懸命に計算し、表を完成させていました。2年生は国語です。防災教育の視点から映画を鑑賞し、その内容について考えました。明日は3月11日。東日本の大震災から10年です。その後私たちが学んだものを振り返る内容でした。3年生は卒業に向けての話が担任の先生からあっていました。本当にいよいよ卒業です。

 3月11日 6年生英会話の授業    2021年3月11日(木) 10:52
 昨日5時間目、小学校6年生の英会話の授業に参加しました。めあては「中学校の校長先生に自分のことを伝えよう」で、もうすぐ入学する6年生が自己紹介をするという内容でした。タブレットを用いて英語で自己紹介を作り、それを使って話しかけてくれました。写真やイラストなども使われており、わかりやすくまとめられていました。中学校の英語の授業と違い、英会話が中心の楽しい授業でした。
 子ども達は、部活動や楽しみにしている行事、得意なことや将来の夢について英語で話しました。私の方が英語がわからず子どもに「PEって何?」などと聞いて教えてもらいました。ただ、子ども達の紹介の中では、スキー教室が中止になったことがとても残念だったようで、来年のスキー教室を楽しみにしているという声が多く聞かれました。来年の冬には開催できるようになることを願っています。
 最後に私の方から、“日本語で”挨拶しました。その中で「中学校に入学することが楽しみか?」と質問したところ、全員が「不安だ」と答えました。理由は「中学校での勉強が不安」とのことです。これだけ小中連携で中学校の先生が乗り入れ授業を行っているのに、子ども達は不安感を持っているということに驚きました。中学校の授業は全部先生が替わり、内容ももっと専門的になるので、逆におもしろくなるということと、少しずつでも毎日コツコツと続けることが大切であるということを伝えました。早速本日の職朝で先生方に6年生は不安感を持っていることを伝え、払拭のために授業等で接するときに大丈夫だという話をするようにお願いしました。何かあればすぐに相談してください。

 本日3月11日、東日本大震災から10年を迎えます。死者、行方不明者合わせて22000人あまり。現在でも2500人以上の方が行方不明ということです。あれから10年。本日、学校でも黙祷を行います。

 3月12日 3年生修了式    2021年3月12日(金) 15:10
 いよいよ明日は卒業式です。本日は、3年生の修了式や全校生徒で予行練習を行いました。修了式では、代表の生徒が「進学しても自分の夢に向かって努力する」と力強く決意を語ってくれました。私は3年生に「ありがとう」と伝えました。今年度は、感染症の影響でいろいろな行事が中止・縮小して実施となりました。それにもかかわらず、3年生は毎日笑顔で学校生活を送っていました。あの笑顔にとても救われました。心の底から「ありがとう」です。
 昼食は、いよいよ最後の給食です。おそらくほとんどの生徒が、給食を食べるのは本日で最後になるでしょう。調理場にも、手の込んだ給食を準備していただきました。3年生の教室に見に行きましたが、楽しそうに食べていました。生徒が作った思い出の動画も流されました。ただ、3年生のリクエストは「タコス」だったところが、どこかで誤変換され「タコライス」になってしまったという「落ち」がついていました。
 5限目は、生徒会主催の卒業生を送る会でした。1,2年生から3年生へこれまでの感謝の気持ちを伝える会です。全校生徒が書いた寄せ書きを3年生一人一人に渡し、3年生は一言挨拶をしました。とても温かく楽しい会になりました。
 いよいよ卒業です。

 3月15日 卒業式    2021年3月15日(月) 11:46
 13日(土)は、本校第74回卒業証書授与式でした。今年度の卒業で、開校当初から数えて3307名の卒業生になります。子どもの減少により近年は毎年数名ずつの卒業ですが、それでもこの人数です。歴史の長さを感じます。
 式では、一人一人卒業証書を手にした後、私からは「感染症対応ということで行事の中止・規模縮小が多く、いろいろと不満もあったと思うが、いつも太陽のように明るく笑顔で学校生活を送ってくれてありがとう」と伝えました。また、在校生からは「いつも私たちの背中を優しく押してくださりありがとうございます。これからも波野中で学んだことを心に、ますますのご活躍されることを願っています」という送辞がありました。
 卒業生代表の答辞は、まずは「在校生も入れて卒業式を開催してくださりありがとうございました」から始まる素晴らしいものでした。後輩のお手本になるためすべての学校行事に積極的に取り組もうと決意したものの、感染症対策で多くの行事ができなくなったこと。それを聞いたときのショックと、そのことを受け入れ、限られた行事に全力を尽くそうと決めたこと。担任の先生への思い。家族や地域の方々、後輩への思いなど、聞いていて目頭が熱くなりました。いろいろと悔しい思いを持ちながらも、明るく全力で学校生活を送っていたんだということが伝わってきました。今後、中学校でできなかった分まで、高校で活躍してくれることを願っています。
 本日から1,2年生での中学校生活がスタートしました。全員で20名ですが、先輩の思いを引き継ぎ、全力でがんばっていきます。

 3月16日 1,2年生での学校    2021年3月16日(火) 12:47
 昨日から1,2年生のみでの学校が始まっています。全員で20名。朝のあいさつ運動も全員で十数名とちょっと寂しくなりました。そのような中、昨日はあいさつ運動の最後に、生徒会長が「3年生が卒業したから今日から1,2年生でしっかりがんばっていきましょう」と力強くあいさつをしてくれました。人数は少なくなりますが、その分気持ちで補ってくれるようです。
 卒業式の前の週に、保健の方から「生活を振り返ろう!」というアンケートが行われました。現在の自分の生活を振り返り、課題を明確にし、来年度に向けてどのような行動をとるべきかを考えさせるためです。その中で全体的な課題も見えてきました。(”よくできている”を10点、”まったくできていない”を0点とした自己評価です)
@外遊びの時間が少なすぎる(1年生平均1.9点,2年生平均0.4点)
ほぼ外で遊ぶことはないようです。阿蘇市全体としても、子どもの体力低下が喫緊の課題として挙げられています。本校でも同様です。外遊びも体力向上にはプラスです。来年度の体力向上の方策について、ちょうど体育の先生とも話をしたところでした。外遊びの機会を増やすなどいろいろな場面で機会を設けながら体力の向上を進めていきたいと思っています。ご家庭でも体を動かすことを意識的に増やしてみてください。
A早寝・早起きができる?(1年生平均6.75点,2年生平均6.67点)
2つめに点数が低かったのが、この「早寝・早起き」でした。と言っても6.7点ほどあるので、悪いというわけではありません。しかし、デジタル機器の使用時間についてのアンケートと合わせて考えると課題が見えてきます。デジタル機器の使用時間について、45%の生徒が一日2時間以上と答えました。以上とはどのくらいだろうかと気になるところですが。それでも早寝ができるということは・・・。もう少し詳細な調査が必要なようです。

 3月17日 授業の風景より    2021年3月17日(水) 13:16
 校舎の前の花壇のチューリップもとうとう花を咲かせました。正門横の水仙も花を付けています。本日は朝からツバメの姿も見られました。ようやく春の訪れです。
 1,2年生での学校も、今日で3日目。2つの教室から聞こえてくる声にも慣れてきました。今日の3時間目は、1年生は社会の授業でした。一年間のまとめで、戦国時代の3人の武将について自分で調べ、まとめ、発表するということを行うようです。本時はその説明が行われました。次の時間が調べ学習になります。タブレットを活用していました。
 2年生は数学でした。箱ひげ図が行われていました。この内容は、以前はなかった内容です。最近中学校の数学に入ってきました。統計学の内容で、主に集団の分布を把握するために用いられます。度数分布表なども用いられますが、箱ひげ図の方が複数のデータを比較するのに適していると言われています。

 3月22日 最終週    2021年3月22日(月) 11:23
 いよいよ3月22日。水曜日は修了式です。最後の一週間となりました。本日朝の気温は2度。先週と違い寒い朝となりました。花壇のチューリップも土・日の間に赤や白の花をたくさん咲かせました。通勤してくる途中、満開の桜並木を通る場所もあります。坂梨周辺も桜が開花しています。波野にも桜前線が到達する日を楽しみにしています。
 今朝、グランドに塩を撒きました。凍結防止の融雪剤として使われるものです。もう少し早い時期に行いたかったんですが、都合がつかずこの時期になりました。塩化カルシウムを撒くことによってグランドが締まります。砂埃がたたなくなるし、冬の凍結防止にもなります。また、雑草防止にもなります。
 あと2ヶ月後には合同運動会が行われます。運動会に向けていろいろと動き出す時期になりました。その最初の動きとしてのグランド整備です。春の訪れと同時に運動会に向けて始動です。

 3月24日 修了式    2021年3月24日(水) 11:17
 昨日は小学校の卒業式。4月に入学してくる6年生の姿を見てきました。そして本日、とうとう1,2年生の修了式でした。1,2年生の代表の生徒が、「部活をがんばる」や「課題をきちんと出す」など、力強く、来年度に向けての抱負を語ってくれました。1年が経つのがとても早く感じます。
 振り返れば感染症に翻弄された1年間でした。4月、入学式を実施した直後の突然の休校。2ヶ月遅れで本格始動した令和2年度の教育活動でした。毎朝の検温と健康チェックカード記入、保護者のみなさまにもご協力いただきました。三密を避けた新しい生活様式での日常生活、手指消毒と手洗い、マスク着用が日常生活となりました。学校行事も変更に次ぐ変更で、歓迎遠足の中止、合同運動会の9月への延期・半日での開催、地域体験活動の中止、紅葉祭の中止、子ども達が楽しみにしている修学旅行は内容を再吟味し実施することができました。年が明けても終息は見えず、来年度もしばらくは新しい生活様式での学校生活を続けなければならないようです。
 しかしながら、その状況下にあって、子ども達の明るい笑顔に救われました。こども達はこの状況に不満もあったでしょうが、できることを楽しもうと毎日笑顔で過ごしていました。その姿を見ていると、来年度はこの状況下で、「できない」ではなく、「できることは何か」を探しながら教育活動を進めていきたいと思います。いろいろな面で保護者のみなさまにご協力をお願いすることもあると思いますが、来年度もご理解・ご協力をよろしくお願いします。