平成16年春号 花粉症
<予防> まずは花粉を避け、取り除く事が大切です
マスク・眼鏡・・・
普通のマスク・眼鏡の使用でも鼻や目に入る花粉数は半分以下に、花粉症用のものならもっと減らせます。花粉が多い昼から夕方にかけての時間帯だけでも効果があります。
帰宅時・・・
家に入る前に衣服や髪についた花粉をよく払い落とし、顔、体を洗ってうがいをして花粉をとりのぞきましょう。
薬の服用・・・
遊離抑制薬や抗ヒスタミン薬を花粉症の季節の前から予防的に服用するとより効果的であることが報告されています。
<治療> 自分の症状を把握し、自分にあった薬を見つけましょう
花粉症の治療には症状を軽くする薬物療法と、根本的に治す根治治療(減感作療法、手術療法など)とがありますが、治療の中心は薬物療法です。薬には下表のような種類があります。症状や重症度によって使用する薬剤は異なりますので、医師とよく相談してください。また、効果や副作用のあらわれた方には個人差がありますので注意しましょう。
時期・症状 | 効果が出るまでの期間 | 特徴 | |
---|---|---|---|
遊離抑制剤 | 初期・症状の弱いとき | 内服薬:2週間 | 副作用が少ない早めに服用を始める必要がある |
抗ヒスタミン薬 | くしゃみ・鼻水型 | 古いタイプ:10~20分 | 眠気・口渇などの副作用がある |
新しいタイプ:1~2日 | 眠気などの副作用が少ない | ||
抗ロイコトリエン薬 | 鼻詰まり型 | 内服薬:1週間 | 眠気などの副作用が少ない |
血管収縮薬 | 点鼻薬:数分 | 使いすぎると反動で鼻詰まりがひどくなる | |
ステロイド剤 | 症状の強いとき | 点鼻薬:1~3日 | 副作用が少なく、長時間使える。 |
内服薬:その日のうち | 副作用のため、期間を限定して使用する |
※ご不明な点や質問がございましたら、いつでもご相談下さい。