平成17年秋号 たばこの害
たばこのつくる病気
たばこを吸う人は、全く吸わない人にくらべて短命です。ある研究によると、たばこ1本につき5分30秒、1日20本吸う人は、1日2時間、1年で28日(約1か月)も命を縮めていることになります。
また、たばこを吸う人は、肺ガン、その他のガン、慢性気管支炎、肺気腫、心筋梗塞、胃潰瘍など多くの病気にかかりやすくなります。
吸いこむ煙の中にあるもの
- ニコチンは血管を収縮させる
- 一酸化炭素は体内に酸欠をおこす
酸欠状態が続くと、心臓にもともと病気のある人では、心筋梗塞や狭心症の発作がおこりやすくなります。
また、健康な人でも、酸素が行かなくなると脳の働きがにぶってきます。
副流煙の方が危険!!
たばこの煙は、喫煙者が吸い込む主流煙と、火のついた部分から立ち昇る副流煙とに区別されます。このうち副流煙は、アルカリ性で刺激が強く、発ガン物質などが主流煙よりも多く含まれています。そのため喫煙者本人よりも、周りの人々に与える影響の方が大きいのです。
喫煙量がふえるほど心筋梗塞にかかりやすくなる
心筋梗塞は、働き盛りの人に突然おそいかかり、死に至らせる恐ろしい病気です。この病気も、喫煙本数がふえるほどおこりやすいことがわかっています。
長い間たばこを吸いつづけている人では、気管支の粘膜が傷んで、細菌が増殖して炎症をおこしやすい(慢性気管支炎)。
この他にも、喫煙(受動喫煙も含む)による健康被害は多岐にわたります。
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