平成17年春号 高血圧症
高血圧症とは、血圧が高い状態を言い、一回測っただけの血圧が高いだけではなく、くり返し測っても血圧が高い場合をいいます。最高血圧が140mmHg以上、あるいは最低血圧が90mmHg以上であれば高血圧と診断されます。 最高血圧とは、動脈の血圧が心臓の収縮により一番高いとき、最低血圧とは、心臓の拡張により血圧が一番低くなった時を言います。一般に早朝に高い人が多いのは、自律神経のバランスが朝は変化しているためです。
高血圧症から起きる病気
高血圧が長く続くと、血管は弾力がなくなり、厚くなります。この状態が『動脈硬化』で、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞などの原因になります。また血圧が高いと心臓が無理をし、心臓肥大、心不全になることもあります。
こうした合併症を予防するために血圧を正常に戻すことが重要になります。
高血圧症のくすり
- カルシウム拮抗薬
- 直接体の中の細い血管(末梢血管)をひろげ、血圧を下げます。
アムロジン、ヘルベッサー、ニバジール - β遮断薬
- 心臓の働きを抑え、血圧を下げます。
アーチスト、テノーミン、メインテート - α遮断薬
- 神経の緊張をゆるめて、体の中の細い血管をひろげ、血圧を下げます。
カルデナリン、デタントール、ミニプレス - 利尿薬
- 腎臓の血管に働き血管の余分な水分を排出し、血圧を下げます。
フルイトラン、ラシックス、アルダクトン - ACE阻害薬
- 血圧を上げるもととなるアンジオテンシン変換酵素を抑えます。
タナトリル、コバシル、エースコール - AⅡ受容体拮抗薬
- 血圧を上げるもととなるアンジオテンシンⅡを抑えます。
ディオバン、ブロプレス、ニューロタン
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