平成19年新春号 ウィルス性肝炎
肝炎とは、肝臓に起こる炎症のことです。過剰な飲酒や薬物などが原因の場合もありますが、日本では「肝炎ウィルス」の感染によるものが大部分を占めます。
主なウィルスの種類
型 | 主な感染経路 | 経過 |
---|---|---|
A型 | 経口 (生かきや飲料水などから) |
2~6週間後に急性肝炎を発症 →大部分は完治 ☆東南アジアなどの流行地にいく際は予防接種が重要 |
B型 | 血液 (母子感染・輸血・性行為など) |
1~6ヶ月後に急性肝炎を発症 (症例はA型よりも軽いことが多い) →完治または慢性肝炎へ |
C型 | 血液 (輸血・ピアス・医療事故など) |
急性肝炎発症 →約30%は完治、約70%は慢性肝炎へ |
症状
- 急性肝炎
- 発熱、全身倦怠感、食欲低下、黄疸など
- 慢性肝炎
-
肝炎が6ヶ月以上続いている状態で、自覚症状はほとんどない。(憎悪期には急性の症状を自覚 することがある。)
ゆっくり進行し、20~30年かけて肝硬変・肝がんになることもある。 - 肝硬変
- 初期には自覚症状はなく、中期~後期にさまざまな合併症が起こってくる。
肝炎の治療
安静第一。
B・C型はインターフェロンによる治療が中心となる。
インターフェロンの適用がない場合には、その他の薬が使われる。
※ご不明な点や質問がございましたら、いつでもご相談下さい。