平成24年冬号 急性胃腸炎について
冬場の急性胃腸炎には注意!
夏場は細菌(大腸菌やサルモネラ菌など)が原因ですが、冬場はウィルス(特にノロウィルス)による急性胃腸炎が流行します。ウィルスはヒトからヒトへ感染するため、集団発生することがあります。
感染経路
ノロウィルスの感染はほとんどが口からの感染で、次のような感染経路があると考えられています。
- 感染者の便や吐物などから感染する場合
- 感染者が調理した食品を食べた場合
- ウィルスに汚染された貝類を生で食べた場合
- ウィルスに汚染された井戸水を飲んだ場合
症状
感染から発症までの時間は1~2日で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は37~38℃くらいです。乳幼児や高齢者、体が弱っている人などでは脱水や合併症により重症となることがあります。
予防法
患者の便や吐物には大量のウィルスが含まれますので、予防のためにも次のことを守りましょう!
- 食事前やトイレの後などには、せっけんを使いしっかりと手を洗いましょう
- タオルなど共用で使用するものを避けることも必要です。
- 下痢やおう吐等の症状のある方は、食品を直接扱う作業をしないようにしましょう。
- 食品中のウィルスは加熱により感染性をなくすことが出来ます。食品の中心温度が85℃ 1分以上になるようにしっかり熱を通して食べましょう。
- 便や吐物の処理をする時は素手で触らず、必ずビニール手袋を使用しましょう。汚物の消毒は市販の塩素系消毒剤(漂白剤)を希釈したものを使用して下さい。
※ご不明な点や質問がございましたら、いつでもご相談下さい。